「南部ハナマガリ鮭Tプロジェクト」のその後、そしてこれから~

 --南部ハナマガリ鮭Tプロジェクト(3)--

南部ハナマガリ鮭Tプロジェクトに関わって、岩手県大槌町の中学校の部活動への支援を続けて9カ月になります。

これまでに当店に訪れた大勢の方々から暖かいお心をいただき今日まで続いています。ありがとうございます。

 

去る5月26日には、大槌小学校4校〔大槌小学校、安渡(あんど)小学校、赤浜小学校、大槌北小学校〕合同の運動会があり、プロジェクトスタッフと共に見に行ってきました。

大槌中学校部活動への支援の中、小学校へもお邪魔する機会があり、それが縁で今回の4校合同運動会で児童に学年別に色分けした鮭Tを着てもらえることになったのです。

(4校は来年統合され、一つの小学校になります)

今年は学校別では最期の運動会、統合に先立ち鮭Tが学年を統一しているような印象です。

行くきっかけは「鮭Tシャツ」を手にした小学生のお母さんからのメールで、

そこには、昨年は運動会ができず2年生のわが子は今年初めてだ、ということなど、この一年の心境がたんたんと書き綴られていました。

 

一瞬にして熱いものがこみ上げ、スタッフの一人と「見に行こう!、いや、見てこなくては!」と思い立ち、翌々日の25日には大槌町へ行ったのです。

 

 

26日は前日の雨模様が一転、青空と緑のそよ風が後押ししてくれて素晴らしい運動会日和でした。

写真のこいのぼりにはたくさんの応援メッセージが書かれています。

さて、運動会は・・・?

一年生は黄色に始まってスカイブルー、青、きみどり、黒、紫と、6色の鮭Tの児童たち。

 

4校が学校区を超え学年別に着そろった様は、周りの緑に映えそれはそれは迫力のあるものです。

先生たちは全員グレーの鮭T,この日ばかりは学校別ではないある種の一体感が感じられます。

この4つの小学校と大槌中学校は、被災したため運動公園に建設した仮設校舎で過ごしています。

この運動会もその公園の一部で行われました。

 

 

鮭Tシャツ姿の児童、先生合わせて500名ほどが、運動場をかけぬけている様を想像してください。

観戦している家族、おじいちゃん、おばあちゃんたちも大勢います。

み~んな一体になって大声で声援、まるで大きな大きなキャンパス上で、動く絵を見ている感じです。

全国の小学生からのお見舞いや励ましのメッセージなども公園のフェンスに貼って披露しています。

大きく貼り出された児童会のスローガンは「みんなの努力と笑顔で思い出に残る運動会にしよう!」です。

思いは全員に伝わったようです。

 

みんなの笑顔がそれを証明しています。

被災の度合いで様々な考えがぶつかり合い、つまづき、思いなおしの連続だと地元の方からの声。

限られた土地の中でどんな住み分けができるのか、暗中模索が続いています。

高台から一望してみると、住宅址ばかりで悲しくなります。

そんな日常を少しでも変えてくれたのがこの運動会なのでは・・・・。

この日の笑顔を、歓声を、よりどころに頑張ってもらいたい。

 

「なかなか現地には行かれないけどできることを」、と始めた支援活動ですが、この目で見て、この身体で空気に触れ感じたものは、言葉では表現できません。

新聞、テレビで得た情報とは違う何かを感じました。

 

そして思ったこと、「それは今できる支援を続けること」、でした。

これからの活動は・・・

鮭Tシャツに続いて、キッズ用鮭Tシャツ(1,000円〔サイズは110~140〕)も販売中。

第2弾 雨ニモマケズ南部ハナマガリ鮭タオル(1,000円)

第3弾 風ニモマケズ南部ハナマガリ鮭手ぬぐい(6月末ころに発売予定)

第4弾 雪ニモ夏ノ暑サニモ負ケヌ丈夫ナカラダヲモチ南部ハナマガリ鮭キャンパストート(エコバック)(1,000円)

を販売しています。

 

寄付金は岩手県大槌中学校の部活動の支援金に充てられます。

 

今までの支援金の内、今年1月に大槌中学校へ90万円、吉里吉里中学校へ30万円をお贈りしました。それぞれの中学校で部活の費用に役立てているそうです。

 

鮭Tグッズは今年の9月末まで販売予定で、もう少し活動は続きます。

更なるご協力をお願いいたします。